Japanische Klassiker mit Furigana
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つばくろ(つばくろ)
燕(つばくろ)
山本 周五郎
Lesen Sie 燕(つばくろ) (つばくろ(つばくろ)) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.395 Zeichen · 52 Bildschirme
「若い軍鶏のようだったな、とさかを振り立て、羽毛を逆立てて、――いま考えるとまさに若い軍鶏そのものだったよ」梶本はその軍鶏の姿を空に描いてみるような眼をした、「――この佐藤ひとりはべつだったがね」
襖をあけて、老女のいよが云った、「庄野さまおみえになりました」
「やあ、――」はいって来た庄野は、梶本を見、渡貫を見て、なにか云おうとしながら咳きこんだ、「やあ、これは」と咳のあいまから云った、「これは珍しい、そこにいるのは梶本ではないか、梶本源次郎だろう」
「雅号は枯泉」と又左衛門が云った、「絵師になったということを忘れたのかね」
「ああ」と庄野は首をかしげた、「そんなことだったかな、私はずっと江戸詰だったから、国許のことは記憶がうすれてしまってね」
そして渡貫義兵衛に挨拶し、又左衛門の示す席に坐った。渡貫もこっちへ来て座につきながら、今日は珍しい顔ぶれが集まるが、なにかわけがあるのか、と又左衛門に聞いた。庄野の帰国祝いだ、と又左衛門が答えた。庄野が江戸家老を辞して帰国したのを機会に、あのころのなかまで夕餉を共にしようと思い、京から梶本も呼んだ