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Japanische Klassiker mit Furigana

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つばくろ(つばくろ)

燕(つばくろ)

山本 周五郎

Lesen Sie 燕(つばくろ) (つばくろ(つばくろ)) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.395 Zeichen · 52 Bildschirme

Aozora Bunko

者のない美人だ、縁談はもちろん、ひそかに恋文をつける者もずいぶんあった、ところが御当人はてんで受けつけない、家柄や金や、美貌などに眼を奪われるような者の妻にはなりたくない、――そう云って片っ端から断わってしまった、さすがだと、老人なかまは褒めたそうだな、婦徳のかがみだなどとも云ったでしょう、惨憺たるもんだ」

彼は地面に落ちている枯れ松葉を蹴とばした。それから松林の下生えの笹を一本折り取り、枝葉を払って鞭のようにすると、それを力まかせに打ち振った。それが空を切るたびに、笛を鳴らすような音がし、早苗はたじろいで、二た足ばかりそっと脇へよけた。

「女史は学問ができる、琴、鼓、笛から、茶、華、縫い張りから炊事までできるそうだ」と彼はなにかを憎悪するような調子で云った、「しかもそれが現実にはなにも役立っていない、いまそういうことを家中の娘や婦人たちに教えてはいるが、うちが裕福だから教授料を取るわけでもなし、謝礼を貰っても化粧料にもならないだろう、年はすでに五十六か七、むかし美人だったというおもかげは残っているが、もう恋文をつける者もなし、みとれる