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Japanische Klassiker mit Furigana

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おぎふくうた

犀星王朝小品集

室生 犀星

Lesen Sie 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 105.794 Zeichen · 211 Bildschirme

Aozora Bunko

なっていることを知るようになるのだ。もどるにも、戻るみちはふさがれている、先へすすむだけしかない、すすめば進んだだけの元きた道はふさがれてしまうのです。おそらくそこで大抵の人間はみな命を落してしまうのだ。一度はいれば、命までなくなるみちなのだ、これを知ると知らざるとにかかわらず、たしかに命をおとすことだけはたしかだ。お身の命はわたくしの中に、わたくしはお身のからだの中に恐らく愉しそうにお互の命をまもりながら生きているのではないか。」

持彦はやっとうまく言い当てるところに行き着いて、自分の言ったことに間違いのないことを感じた。同時にそれは花桐の考えているものと一致していた。

「そこまでまいりますと、怖いような気がいたします。」

「凝と見つめていると恋愛より恐ろしいものはない、これは処刑であると同時にあらゆる人間のくるしみがそこで試されているようなものだ。そとで見ているような生優しいものではない。ここにおよそ苦痛とか快楽とかの種数をかぞえて見たら、ないものは一つもないくらいだ。」

花桐と持彦はかくて人目も恥じずに、逢いつづけた。これは余りにも大胆だと思っても、花桐は引きずられるままに引き摺られて行くより外に、つくしようもなかった。