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Japanische Klassiker mit Furigana

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しほんたいへいき

私本太平記(七)

吉川 英治

Lesen Sie 私本太平記(七) (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 330.262 Zeichen · 662 Bildschirme

Aozora Bunko

尊氏の逆心を証拠だてるにはこれ究竟なものである。ひと束にして僉議の席へもちだされた。

帝も御覧あるに。

新田右衛門佐義貞

誅伐セズンバ有ル可カラズ

一族相催シ

急ギ馳セ参ジラレヨ

と、すべて同文で、また、はなはだ簡である。そして日付けもみな一様に、

十一月二日

の発になっている。

だが、署名は尊氏ではなく、左馬頭とあり、すなわち弟直義の花押だった。

内覧ののち、僉議の公卿一統へ廻覧された。色めきたつ小声小声の下にすべての者がやがて見終る。

「みられたか」

洞院ノ実世が言った。

千種忠顕、二条為冬など、声をそろえて。

「この檄に見るも、王軍のお手まわしはもうおそいほどだ。名を、義貞誅伐にかり、賊はすでに、全国から起たんとしておる」

「檄の名分を、君側ノ奸ヲ除ク、というところへ持ってゆくのは、いつのばあいでも、むほん人が世のていをつくろう口実ときまっている。はや一日とて、猶予あるべきではない」

「しかも、尊氏の狡さよ」

という者もあった。

「檄の上に、わが名はあらわさず、弟直義の名を唱うなども、這奴の隠れ蓑! 見すかさるるわ」

このとき、坊門ノ清忠はなお、いつもの騒がない語調で、