Japanische Klassiker mit Furigana
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
Lesen Sie 私本太平記(四) (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.324 Zeichen · 458 Bildschirme
その晩、高氏が親しく面接した者には、
吉良
今川
仁木
一色
などの当主から、斯波、高、石堂、畠山、高力、関口、木田、入野、西条など十数家の同族におよび、やがて宴となり、宴も終ると、
「こんな盛観は、分流の家々にとっても、初めてのことだ。ご先祖の意にもとづく、ふしぎな会同ではあるまいか」
と、みな言いあった。
それはそのまま高氏の気もちでもあったろう。同族十数家の最上座におかれた彼の複雑で多感な意中は想像に難くない。
「刑部」と、やがて一色刑部へ。
「ざっと、心得おきたいが、家々によって集められた兵数はほぼどれほどか」
刑部は郷党中での、最年長者であった。だが、
「兵の奉行は、今川、吉良の両名が勤めまいた。何とぞ両名へ、おたずねのほどを」
と答えをゆずる。同時に、今川範氏と吉良貞義のふたりが前へすすみ出て、
「その儀も、お力づよくおぼしめし下されましょう」
と、まず言った。
そして各※(二の字点、1-2-22)、簿を見ながら、今川の奉行下に千七百余人、また吉良の動員によって千四百人と告げ、
「あわせて、三千一百騎を、すべてここの矢作にあつめ、馬かず兵糧も充分にそろえて、今日をお待ち申しておりました」