Japanische Klassiker mit Furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme
「御存じ?」
「いゝえ」
「厳しいんですわ」
「お母さんと御一緒にお通りになったのは何日ですか?」
「一週間ばかり前よ」
「お母さんに僕の家をお教えになって?」
「いゝえ、母は存じませんのよ」
と秀子さんが答えたので、新太郎君は未だ話が通じていないことを承知した。
「西川さん、あなたはお約束をして置きながら何故お遊びにお出になりませんの?」
「お父さんの御容態がお悪いのかと思っていたものですから」
「もう悉皆快いのよ。今度いらっしゃる?」
「えゝ、上ります」
「いつ?」
「その中に」
「西川さん、私、あなたのところへお電話をかけても宜くて?」
「えゝ」
「でもあなた、ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーさんに叱られやしなくて?」
「大丈夫ですよ」
「それじゃ、私、兄さんと相談して日を定めますわ。原田さんもつれていらっしゃいよ、ねえ」
「えゝ」
と答えたが、新太郎君は何なら自分一人に願いたかった。
話は神楽坂まで続いた。新太郎君は無論秀子さんばかり相手にすることは出来なかったが、悉く満足だった。別れて元の二人づれになった時、
「君、驚いたね」
と寛一君が先ず口を切った。
「驚いた」