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Japanische Klassiker mit Furigana

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だっせんむすこ

脱線息子

佐々木 邦

Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme

Aozora Bunko

「病気が言わせるのですから、本気になすっちゃいけません」

「おや/\、俺が又何か言ったのかい?」

と当の清次郎氏に至っては無責任も甚しい。

伯父さんは帰りがけに友三郎さんを一室へ招き込んで、

「友さん、困ったものだ。お父さんは頭が以前通りにならないかも知れない」

と申聞かせた。

「何か異状がございますか?」

「あの病気は人の名前を忘れたり物が直ぐに言えなかったり、種々の障害を残すものだそうだが、お父さんのはそれがもう来ているのらしい。思ったことをベラ/\と口に出して知らずにいる」

「はゝあ」

「今一寸の間にお母さんのことを二度まで婆と言って問題を惹起したところだよ」

「はゝあ、豪いことを仰有るんですな」

と友三郎さんは益※(二の字点、1-2-22)驚いた。貞子夫人は丁度五十だが、白髪が一本もないのを御自慢にしている。四十そこ/\に見えなければ承知しない。女中や出入のものには三十代に見える。日外夫人を操さんの姉さんと思い違えた運転手は多大のチップに有りついた。それほどお若い大奥さんを婆と呼ぶのは叛逆に等しい。

「お母さんは怒ったよ。ハッハヽヽ」

「御無理もありません。