Japanische Klassiker mit Furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme
仕事で勝たなくても、此方は主人で学問があるんだから、唯チンと澄ましていれば宜いのよ」
とお母さんは心得を説いた。
「ところが主人も学問も店へ出ると形なしです。第一お父さんが僕を頭ごなしに叱りつけるでしょう? それを見ているから、店員が自然僕を侮るんです」
「お父さんは誰でも頭ごなしですよ。口やかましいのは今始まったことじゃありません。あゝいう人だと思って辛抱するより外仕方がないわ」
「お父さんがもう少し気を利かしてくれると、僕達も大きな顔をしていられるんですが、毎日散々ですよ。ねえ、寛一君」
「さあ。そんなでもないじゃないか」
と寛一君は兎に角全力を尽して勤めている。
「お父さんに叱られる上に店員に苛められるんだから立つ瀬がない。あゝ/\/\」
「仰々しいのねえ、お前は! そんな筈はありませんよ。栗林さんにも新井さんにも私から呉れ/″\も頼んであるんですもの」
「年寄は好くしてくれますが、若い奴等が生意気でいけません。種々と問題を持ちかけて僕達を困らせるんです。昨日は門倉が織元の広告を僕に突きつけました」
と新太郎君は実例を持ち出して訴えた。
「英語でしょう?」