Japanische Klassiker mit Furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme
翌朝も伯父は顔を合せると直ぐに、
「昨夜は御苦労だったね。まあ/\辛抱しておくれ。皆新太郎が悪いんだ」
と言った。寛一君は安心して仕事にかゝった。間もなく女中が迎いに来たので、伯父に目礼して奥へ入って行くと、伯母は、
「寛一や、昨夜は御迷惑さま」
とニコ/\しながら迎えた。
「何あに、構いませんよ、私なんか、何うでも」
と寛一君は伸び/\に厭味を言った。
「お前家へ行ってお母さんに言いつけたね」
「いゝえ」
「お前のお母さんは私のことを我儘だと思っているんだからね」
「何か御用ですか?」
「まあ/\、機嫌を直しておくれ。昨夜あれから伯父さんと相談したんですが、兎に角一日も早く新太郎を呼び戻す方が宜かろうってことになったのよ。仕事は仕事、縁談は縁談、然ういつまでもウカ/\させちゃ置けませんからね」
「それは無論そうです」
「新太郎はあの秀子さんを貰えば落ちついて店の仕事に精を出すでしょうかね?」
「それは大丈夫でしょう」
「お前保証してくれる?」
「いゝえ、もう保証はしません」
「けれども今度はお前の力を借りなければならないのよ」
「僕のようなお人好しは使い宜いでしょうな?」