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Japanische Klassiker mit Furigana

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はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Lesen Sie 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.800 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

けれどもその詞は唄を賞めたのでも舞を讃えたのでもない。ただ人形の美しさのお春の姿を讃賞したのである――呉羽之介にはそれがよく解かるのでした。そして二人の手前穴へもはいり度いのでした。自分の恋人が、こんな無芸な下流の女役者だということを、此の二人の師友はどんなに心の中で嘲り笑っているだろう――彼れはあの永劫を誓った恋が今一時に冷めてしまったのを感じました。

艶然として微笑みながら、舞衣姿のまま酌をしようとするお春を後目にかけて、呉羽之介は不機嫌に、震える声で言うのでした。

「さあ、そなたは次の室へ退って暫し休むがよかろうぞ」

不興気な呉羽之介の声音をきいて、お春は訝しそうに恋人の顔を眺めたが、然し何の疑いも抱かぬように大人しく座を立ちます。

「さようなれば皆々様、しばらく御免下さりませ」

後見送りもせず呉羽之介は、恥辱と怒りを包んだ声で、詑びるように二人に言いました。

「まことに申訳ありませぬ。あんな拙い芸とは気が付きませずわざわざ見に来ていただいて何とお詑してよろしいやら」

「いやいや舞は拙うても、あのような美しい女子なら、たとえ唖でも千里も通おう……」