Japanische Klassiker mit Furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lesen Sie 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.800 Zeichen · 67 Bildschirme
片里は戯れ言にまぎらして、呉羽之介を慰めます。
呉羽之介は不愉快を、どうにかして振払おうとするように、
「ほんに拙い手振を見て、私も胸もちが悪うなりました。なんとぞして色直しの酒事でも……」
と考えて思い付いたように、傍の仲居を顧み、
「おう、そうそう。幸い隣の藤茶屋に名代の子供が出たとかいう。これからお二方を彼方へお連れ申し上げて下され……お二方さま、何やら私はこの席が急に厭わしゅうなりました。我ままついでに此の席を、直ぐに移して下さりませ」
「まあそのように不機嫌な顔せずとお春どのをま一度眺めて、此席で酒宴をつづけよう」
片里はなおも慰めて見ました。
けれども若気の一徹に呉羽之介は聴き入れません。
仕方がないので片里露月の両人は仲居に導かれて裏門通いに隣り茶屋へと出て行くことになりました。
「私はちと用事を落してまいりませば、一足お先にお出で下され」
呉羽之介は両人にそう断って、自分は一人後に残り、隣座敷に入って行きます。
どうやら首尾が悪いのに気がついて、しょんぼり一間に頭垂れていたお春は、はいって来た恋人を眺めつつ、はかなくにっこり微笑むのでした。