Japanische Klassiker mit Furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lesen Sie 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.800 Zeichen · 67 Bildschirme
「これはこれは片里どの、折よいお訪をうけて、わしも大変うれしいのじゃ。この程久しく打たえておったので、こなたからお訪ねしようとしていた折柄――まず、それへ」
「それならお邪魔いたすとしよう」
片里と呼ばれた客人は、召使のすすめる蒲団に座をしめながら、開けひらいた障子から、しんみりとして、その癖緑が大そうあざやかな庭の面に目をあそばせるのでした。
「いつもながら静かでゆかしいのは、この庵のながめじゃよ。泉水の汀の花あやめもあでやかだが、向うの築山の隈にたった一輪火のように燃えているのは、あまりの好晴に気の狂った早咲きの柘榴と見える――江碧島逾白、山青花欲燃――杜甫の絶句そのままの眺めではないか――風雅の極じゃの」
「兎角近頃の人間は、お抱儒者の邪説に迷い、風雅と言えば淡きをよしとし、気持を酔わせるほど色合の強いものを、俗だなぞとくさすがならいだ。が、唐人ながらさすがに千古の詩人、杜甫などは違ったものじゃ。絵の方とてもその通り、雲谷、狩野の寂びもよかろう、時にはわれわれの筆のあとの、絢爛華美の画風の中にも、気品も雅致もあるのを知ってもよいと思うがな。は、は、は、またしても我田引水じゃ」