Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
」
「一たいきみは何を買うつもりなの、」
「お友達の金魚をたくさん買ってほしいのよ。」
「あ、そうか、遊び友達がいるんだね、それは気がつかなかった。」
「それから金魚餌という箱入の餌がほしいわ、かがみのついている、美しい箱なのよ。」
「かがみっていうのは錫の紙の事だろう、あれはかがみになりますかね。」
「水にぬれるとぴかぴかして、かがみみたいになるわよ、それからね、めだかをたくさん買うの。」
「そんなめだかどうするんだ。」
「めだかの尾がとてもおいしいんですもの。毎日少しずつかじってやるの。」
「尾をかじっては、めだかが可哀そうじゃないか。」
「齧ってもかじっても、目高の尾というものは、すぐ、生えてくるものよ、だから、可哀そうなことないわ。」
「めだかの尾はたとえば、どんなあじがする。」
「ぬめっとして口の中でも生きていて、ひりひりうごいているわ、とても、おいしいのよ。」
「ざんこくだね。」
「おじさま、早くお金出してよ、あたいのお金なのに、出ししぶらないでよ。早くさ。」
「じゃ、千円札で五枚、それに剰ったこまかいのが、百円札と銀貨を合わせて総計五千九百円になる。」
「ええ、これで決算済みよ、それからついでに、外にもっと細かいのもいただきたいわ。