Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
」
「きのうも死んだ金魚が道ばたに、何尾も干からびて捨てられてあった。」
「おとといも、あたいも、眼の動かない金魚を一尾見たわ。生きている間も碌々食わさないで、死んだら道路におっぽり出すなんて酷い仕打だわね、お腹に砂金があると亜米利加の或る学者が、まんまとかついで見たけれど、あれはアマゾンのまむしみたいなお魚だったのね。」
「きみは大学では、何をやっていたんだ。」
「知れているじゃないの、編物と、そいから美容術と、魚介の歴史と、それくらいなものよ、おじさまもいい質問をしてくださるわね、きみは大学で何をやったなんて他人が聞いたら、本物だと思うじゃないの。」
「そのつもりで用心ぶかく言っているんだ、僕はね、何時でも男だから女の事を考えてばかりいるが、女の方では、男の事なんか些っとも考えていないと思っていたんだ、実際はそうじゃなかったんだね。」
「それはこういう事なのよ、女も男と同じくらいに、五対五の比率でいち日男の事ばかり考えているのよ、男の方からいうと、男ばかりが女の事をたくさん考えていると思うでしょう、実際は半分半分なのよ、朝ね、お顔を洗ってお化粧をしているでしょう、あの時だって男のことを一杯に考えているのよ、散歩とか食事とかを一人でするときにも、やっぱり男以外のことなんか考えていないわ、尾籠なはなしですけれど、ご不浄