Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちのもじ

血の文字

黒岩 涙香

Lesen Sie 血の文字 (ちのもじ) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 44.021 Zeichen · 87 Bildschirme

Aozora Bunko

と打呟き更に又老女に向い「して梅五郎老人は平生何の様な人だッた女「極々の善人でした、尤も少し我儘で剛情な所は有ましたが高ぶりは致しません、少し機嫌の能い時は面白い事ばかり言て人を笑せました、爾でしょうよ流行社会の理髪師で巴里中の美人は一人残らず彼の人の手に掛ッて髪をくねらせて貰ッたと云う程ですもの目「暮し向は女「先ア当前ですねえ、自分で儲溜めた金で暮す人には丁度相当と思われる暮し方でした、夫かとて無駄使などは決して致しませんでしたが目「夫だけでは確と分らぬ何か是と云う格別な所が有そうな者だ女「有ますとも老人の室の掃除向と給仕とは私しが引受けて居ましたもの、大層甲斐々々しい老人で室の掃除などは大概一人で仕て仕舞い私には手を掛させぬ程でした、何がなし暇さえあれば掃たり拭たり磨たり仕て居るが癖ですから目「給仕の方は女「給仕の方は毎日昼の十二時を合図に私しがお膳を持て来るのです、夫が老人の朝飯です、朝飯が済でから身仕度するが凡そ二時まで掛ります、大層着物を被るのが八かましい人で毎でも婚礼の時かと思うほど身綺麗にして居ました、身仕度が終ると家を出て宵の六時まで散歩し六時に外で中食を済せ、夫から多くはゲルボアの珈琲館に入り昔友達と珈琲を呑だり歌牌を仕たりして遅くも夜の十一時には帰て来て寝床