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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

皮袋のなかのお金は、みんな金貨ばかりでした。でも、そんなはずはありません。主人からもらった時はたしかに、銀貨や銅貨もまじっていました。それが、みな金貨ばかりになっているのです。

エキモスにはわけがわかりませんでした。ふしぎそうに皮袋をながめました。

――もしかしたら、あの金色の鹿の毛皮だから……。

ためしに、道の小石をひろって、皮袋にいれてみました。とりだしてみると、それが、黄金になっています。

エキモスはびっくりして立ち上がりました。いくつ小石をいれても、とりだすと黄金になっています。それがおもしろくて、やたらに小石を黄金にしては、四方になげちらしました。

――ふしぎな皮袋だ。あの金色の鹿の毛皮でこしらえたのだ。

それさえあれば、都にいっても不自由はしません。エキモスは都にいくことにきめました。

ふしぎな皮袋とふしぎな葦笛……。エキモスは、にわかに元気がでてきました。そして都をさしてやっていきました。

三

まだ汽車や飛行機のないころのことです。エキモスは、いく日かのんきな旅をして、ようやく都につきました。

大きなりっぱな家が、たちならんでいました。