Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
と禿鷹は変な笑い方をしました。
「何だ、低い所でばかり雷を鳴らしてるから疲れる……」
「私共から見ますと、あなたが低い平地の上にばかり雷を鳴らしていらっしゃるのが、意気地ないような、おかしいような気がします 私共のような鳥でさえ、高い山の上を飛び廻ってるのですもの、あなたも一つ奮発して、国中で一番高い山の上に雷を落としてみられたら、いかがなものでしょう。それともあなたは、そんなに高い所へは昇れないとおっしゃるのですか」
気の短い雷の神は、それを聞いてもうむかっ腹を立てて、いきなり立ち上がりました。
「よし、それではこれから、国中で一番高い山の上に、大空の上から雷を落としてみせるぞ」
「それは結構でございますな。謹んで拝見いたしましょう」
雷の神がうまく策略にのったので、禿鷹はしめたと思って微笑みました。雷が落ちるのを見定めれば、どれが一番高い山だかすぐにわかるし、またそれで、今まで嘘をついた山の霊を、罰するわけにもなるのです。
五
そこで禿鷹は、ある高い山の上に飛び上がって、その頂の岩の影から、四方を隈なくうかがい始めました。
谷間から遠く低く平地へかけて、ぼーっともやがかかっていまして、その間から方々に、高い山の頂がそびえ立って、きらきらと日に照らされています。