Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
天狗を酔いつぶさして引っ捕えるつもりだったのが、自分の方も酔っぱらって、天狗と一緒に眠ってしまったのでした。それでも、天狗より先に眼を覚ましたのは幸いでした。
爺さんはそっと立ち上がって、太い縄を持って来て、まだ眠っている天狗を、いきなり縛り上げてしまいました。大天狗は眼を覚まして、自分の縛られてるのに気づきましたが、もうどうにも出来ませんでした。ただ眼を白黒さしてるばかりでした。爺さんはそれを見て嘲笑いました。
「天狗の馬鹿やい、とうとう捕まったろう! 今まで村の者のごちそうをたくさんさらっていったから、その罰だと思うがいい。これから村の人達の前に引き出してやるから、おとなしくしておれ。もうこうなったら、どうにも仕方あるまい!」
それを聞くと、天狗はびっくりして身をもがきましたが、手足を太い縄で縛られてる上に、大事な羽うちわを向こうに取落としてるのですから、何ともいたし方はありませんでした。そしてしまいには、豆のような涙をぼろぼろこぼしました。泣きながら頼みました。
「許して下さい。わしが悪かったのです。許して下さい。もう決してごちそうをさらったりなんかしませんから。