Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
「ひどいやつだ。うち殺してしまいましょう」と顔丸の丸彦はいいました。
「いや、まちなさい 私に考えがあるから……」と顔長の長彦はいいました。
そして、鞍馬の夜叉王とその手下は、堅田の兄弟の所につなぎとめられました。
六
坂の上の朝臣は、はたして、堅田にやって来られました。堅田の顔長の長彦とは前からのしりあいでした。
朝臣は、堅田の観音様のふしぎなうわさをきかれて、顔長の長彦を疑われたわけではありませんが、いろいろ怪しいことのある世の中でしたから、じっさいのようすを見とどけに来られたのでした。そしておどろかれたことには、京の大臣の所で悪者に盗まれたあのりっぱな馬が、とりおさえられていましたし、うわさのたかい鞍馬の夜叉王がつかまえられていました。
それについて、顔長の長彦の話を聞かれて、坂の上の朝臣が満足されたことは、申すまでもありません。そしてこれから先のことについても、ことごとく、長彦の考えに賛成されました。
あの観音様の像は、またどういうことで、悪者どものために、よくないことに使われるかわからないから、琵琶湖に捧げて沈めることにしよう、というのです。