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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

水の精から銀の魚をもらったことだの、真珠の眼玉を持ってる小鳥のことだの、空いっぱいにまっ赤な花を開いた大きな草のことだの、奇妙な声で歌いながら踊る虫のことだの、五色の息を吐く怪物のことだの、自由自在に空を飛び廻る仙人のことだの、いくつもいくつもありました。

王子があまり夢のことばかり話すものですから、国王はある時王子をたしなめました。

「そんなに夢のことばかり考えないで、お前はもっと確かなことに心を向けなければいけない。学者達についてもっと熱心に勉強しなければいけない。学問というものは、みな確かな本当のことばかりで、深くはいると、夢よりもいっそう不思議なおもしろいものだ。ところが夢の方は、みな不確かな嘘ばかりで、眼がさめると消えてなくなるではないか」

けれど王子にとっては、夢もやはり学問と同じように、確かな本当のことであると思われました。ただ、国王から言われた通り眼がさめると消えてなくなるのだけが不満でした。もし、眼がさめてからも夢が消えなかったら……! 夢を捕えることが出来たなら……!

「そうだ、夢を捕えてやろう」と王子は考えました。

ところがどうして夢を捕えてよいか、いくら考えてもわかりませんでした。