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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

侍女の知らせによって、国王や女王や、他の侍女達や主だった二三の家来達が、その部屋にやって来ました。そして王子を呼び起こしたのでした。

「じゃあやはり、本当だったんだ!」と王子は叫びました。

実は王子にも、自分が金色の鳥に乗って飛び廻ったのが、夢だったのか本当だったのかよくわかりませんでした。けれど、皆の話を聞いて、自分が昨日の夜中から城にいなかったことを知ると、もう疑いようがありませんでした。

「本当だったんだ!」と王子はくり返し叫びました。そして昨夜からのことを皆に話しました。

皆の驚きはどんなだったでしょう! けれど、誰にも王子の話が本当だとは受け取れませんでした。しばらく黙ってた後に、国王は言い出しました。

「そんなことが世にあるはずはない。それはきっと森の奥に住んでいる魔法使いのせいだ。わしはこの国の王として、その魔法使いを退治しないわけにはゆかない。王子をたぶらかされて、そのまま許しておくわけにはゆかない。夜が明けたら早速、退治に出かけてやる」

それに反対する者は、わずかに三人しかいませんでした。その一人は女王でした。

「そんな無謀なことをなされますと、どんな災いが来ないとも限りません」