Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんニコラ

超人ニコラ/大金塊

江戸川 乱歩

Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

朝早く東京駅につく汽車で、旅からお帰りになったのです。

不二夫君と喜多村とは、玄関へとびだしていって、おとうさまをむかえましたが、不二夫君はお帰りなさいというあいさつもろくろくしないで、息を切らしながら、ゆうべのみょうなできごとを、おとうさまにお知らせしました。

おとうさまの宮瀬鉱造氏は、ことし四十歳、でっぷりふとったあから顔に、かっこうのいい口ひげをはやした、いかにもはたらきざかりの実業家といった感じの方でした。ある大きな貿易会社の支配人をつとめておいでになるのです。

宮瀬氏は不二夫君の話を聞くと、なぜか、ひどくびっくりされたようすで、すぐさま客間にはいって、そこにおいてある品物を念入りにおしらべになりましたが、やっぱり何一つ紛失していないことがわかりました。

「ね、おとうさま、いったいどうしたっていうんでしょう。ぼく、ふしぎでしようがないんです。」

「うん、わしにもわけがわからないよ。だがね、ひょっとすると……。」

宮瀬氏は、不二夫君がめったに見たことのないような、心配そうな顔をして、何かしきりと考えておいでになるのです。

「え、ひょっとするとって?」