Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうじんニコラ
超人ニコラ/大金塊
江戸川 乱歩
Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme
まあ、すてきだわ。ねえ、あんた、わたし、いま、それはおもしろい遊びを考えついたのよ。」
「あら、おじょうさんと、あたしとが、なにかしてあそぶんですの?」
こじきむすめは、びっくりして、ききかえします。
「ええ、そうよ。わたしね。子どものとき『乞食王子』って本を、よんだことがあるの。それで思いついたのよ。あのね、わたしがあんたになるの。そして、あんたがわたしになるの。わかって? つまりね、あんたとわたしが、服やなんか、すっかり、とりかえてしまうのよ。ふたりは、顔がおんなじでしょう。だから、服をかえて、かみの毛のくせをかえれば、あんたがわたしになり、わたしがあんたになれるのよ。」
この思いつきも、半分は光子さんのなさけぶかい心から出ているのでした。かわいそうなこじきむすめに、ひとときでも、宝石王の令嬢になった夢を見せてやりたいと思ったのです。
「まあ、あたしと、おじょうさんと、いれかわるの? ワー、すてき。あたしに、そのきれいな服をきせてくださるのね。」
こじきむすめは、もうむちゅうになっていました。
光子さんは、洗面器にお湯をいれて、てぬぐいと、足ふきをもってきて、まず、こじきの顔や手を、それから足を、きれいにふいてやりました。