Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうじんニコラ
超人ニコラ/大金塊
江戸川 乱歩
Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme
玉村君と松井君とは、明智探偵事務所の小林少年を団長とする、少年探偵団の団員でした。ですから、ふたりはたいへんなかよしで、どこかへいくときは、たいてい、いっしょでした。
その松井君が、ある日、学校がおわってから、玉村君をひきとめて、校庭のすみの土手にもたれて、へんなことをいいだしました。
「玉村君、ぼく、すっかり見ちゃったよ。きみは秘密をもっているだろう。」
「秘密なんかないよ。どうしてさ。」
玉村君は、ふしんらしく、聞きかえしました。
「きみのうちは、お金持ちだろう。お金持ちのくせに、スリなんかはたらくことはないじゃないか。」
ますます、みょうなことをいいます。
「えっ、スリだって?」
「そうだよ。ぼくはすっかり見ちゃったんだよ。」
「ぼくがかい? ぼくがスリをやったって?」
玉村君はびっくりしてしまいました。
「ほら、八幡さまの石がき……。あの石がきの石が、一つだけ、ぬけるようになっているんだ。きみはその石のうしろに、からの紙入れを、たくさん、かくしたじゃないか。」
「なにをいっているんだ。ぼくにはちっともわからないね。もっとくわしく話してごらん。」
玉村君は、あまりのいいがかりに、腹がたって、おもわず、つよい声でいいました。