Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんニコラ

超人ニコラ/大金塊

江戸川 乱歩

Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

今、岩かどにぶつけたから、豆電球がだめになったのかもしれない。」

小林君も泣きだしそうなようすです。

「かしてごらん、ぼくがやってみるから。」

不二夫君はそういって、手さぐりで、懐中電灯を受けとって、いろいろやってみましたが、やっぱりだめでした。まだ電池がつきるはずがありませんから、電球のなかの線が切れたのにちがいありません。

「ああ、いいことがある。ぼくのリュックサックの中に、まだろうそくがはいっているんだよ。」

小林君はそれを思いだして、すくわれたようにさけびました。

そして、あわててろうそくを取りだし、マッチをすって火をつけました。すると、赤ちゃけた光が、ちろちろとまたたきながら、両がわのおそろしい岩はだを照らしだすのでした。

ろうそくの光で、小林少年と不二夫君の顔が、やみの中にボウッとうきあがりましたが、赤い光があごの下のほうをてらしているので、なんだか見たこともないようなきみの悪い顔に見えるのでした。

「きみ、おばけみたいな顔だよ。」

「きみだって、そうだよ。」

ふたりはそんなことをいって、むりに笑おうとしましたが、笑っている下から、ゾウッとおそろしさがこみあげてくるのでした。