Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんニコラ

超人ニコラ/大金塊

江戸川 乱歩

Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

気づきました。

「あ、きみ、もう入り口が近いんだよ。ほら穴の入り口から光がさしているんだよ。」

外はまだ、昼間なのですから、これからさきへはうっかり進めません。もし賊に見つかったら、それこそどんなめにあうかもしれないからです。

「きみ、見たまえ、ここで道が二つにわかれている。ここが最初の枝道なんだよ。ぼくたちは、あっちのほうの広い道へはいっていったものだから、あんなめにあったんだよ。あのときもし、こちらのせまい道へ進んでいたら、賊よりもさきに、ぼくたちが金貨を発見したんだぜ。ざんねんなことをしたなあ。」

「あ、そうだ。それじゃ、ぼくたちは、ぐるっとひとまわりして、もとにもどったんだね。」

ふたりは、そこの岩の形に見おぼえがありました。考えてみれば、この枝道を右へ行くか左へ行くかの、ほんのちょっとしたちがいから、とんでもないことになってしまったのでした。

「もう少し入り口のほうへ行ってみようよ。」

不二夫君はそういって、うすい光のさしてくるほうへ歩きはじめました。小林君もそのあとにつづきます。地上の明るい世界がなつかしくてたまらなかったのです。

ところが、そうしてふたりが五、六歩歩いたときでした。