Japanische Klassiker mit Furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Lesen Sie 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.415 Zeichen · 148 Bildschirme
ひとたび霊魂不滅を信ずる以上は、その決心を抱くはもちろんのことにして、もしその決心なきにおいては、断じて霊魂不滅を信ぜざるものとみてよろしい。拙者などは、微力ながら生涯事業とともに倒るる決心なれば、自ら安閑徒然としておることができぬばかりでなく、人の碁を打ち将棋を指すのを見てすらも、不愉快でたまりませぬ。そうして拙者一己の安心は、霊魂不滅を信ずるはもちろん、山川風月を観ずるごとに、世界の幽玄高妙なるを感じ、自ら理想の楽を味わい、仏教のいわゆる此土寂光の妙趣は、けだし、ここにあらんかと想像しております。もし、拙者が山川に対して口吟したる自得の悟道を述ぶれば、左のとおりであります。
笑いて山色を観ずれば、山もまた笑い、泣いて水声を聴けば、水もまた泣く。もししからば、泣いて聴かんより、むしろ笑いて観ぜよ。
かく申すと禅宗めきておりますけれども、人生五十年の旅路の鬱散には、かかる人生観、世界観の必要を感じ、相対的世界にありてすらも、かくのごとき愉快ある以上は、絶対的世界すなわち真正の理想世界の愉快はいかばかりならんかと、推して想像することができます。あなかしこ。