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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ しほんたいへいき

随筆 私本太平記

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.947 Zeichen · 114 Bildschirme

Aozora Bunko

郷土のこと、建築や服飾のこと、風俗、植物のことなど、何かしら各※(二の字点、1-2-22)一つは作家よりも上手な智識とか専門を持っている。新聞小説はまったく恐い。

“足利郷土史料年表”をわざわざ作製して、土地の須永弘氏が送ってくれた。ペン細字の丹精こめた便覧表である。また羽黒洞のK氏からは、国宝足利尊氏像の写しを贈られた。これは高柳光寿氏著の「足利尊氏」その他、南北朝関係の史書にはよく口絵になっている物だが、K氏がくれたのは、寛文頃の土佐家の摸本である。それを見つめていると、若い高氏の性格描写などの上に大いに役立った。

若い高氏像は世にないので、挿絵の杉本氏も苦労しているが、大体彼は気取りッ気のない、線の太い人物だったには違いない。秀吉、家康、清盛などの部分部分をツキ交ぜたようなところがある。少々ロマンチストで、正直者だが、他のなしえない凄いこともあえてやる。権力や物質にこだわりなく、功でも物でもよく他に分け与えて惜しまない方であったという。――ちょっと肖像画の顔では、現代政治家のうちにも似たのがいそうだが、内容を考えると、さてこの二流もいそうではない。