Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.947 Zeichen · 114 Bildschirme
(中略)現地の人々のイライラと共に自分たちの同情も疲れはててくると、それがやや実感になって真の同情となってわかって来ます。が、それでもなお自身の中には、同情にかくれて、半分は好奇心もあることに思いあたり、ゾクとしました。
といっている。
私どもの家でも、家族して、のべつ同じような胸の傷みは言いあっている。だが、どうしようもない思いだ。そして健吉さんも指摘しているように、半分は好奇心へも傾きやすい。マスコミの報道力にしてさえ、その点では、社会の善意をよびおこすことには微少で、むしろ空転作用の方が強いのではあるまいか。
いまさらのようなものだが、こんなさいの民主政体のまどろさには鬱々とせずにいられない。政府攻撃なら、いくらでもいえるが、しかしその政府は私たちの依託機関で、首相以下の役人は、私たちが政治を託している公僕なのだ。だのに私たちには、どうもまだお上まかせの悪グセがついている。それと狭義な個人主義がむすびついて、当局がやるだろう、自衛隊がするだろう、どうかなるだろう、が抜けきれていない。そして政府の無能をののしるだけで、その政府の主人であるお互い国民のこのどうにもできない気もちを歯ガユがらないのは、どうしたことだろう。