Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

車の主は四十そこそこの男だ。兵六さんのそばに車をとめると、今やんだ合唱団の一々を紹介でもするように、口まめに呼びたてた。

――ええ、荒物からかなもの、おもちゃから雑貨、化粧品などいろいろとりそろえてあります。ご参考までにごらんください。えーおさかなの網からもち網、荒神ぼうきからびん洗い、かんきりつめきりから小ばさみ洋服かけ、大きな十能から小さな十能、七輪の網から渋うちわ、かみそりからひげブラシ、ホークにおさじにほうちょうにまないた、ちりとりごみとりお座敷ぼうき……

調子のよさにうっとりとして聞きほれていた兵六さんもお座敷ぼうきと聞くと思わずぎくりとして目を見はった。ほうきは貧弱なのが二本、車の後に立てかけてある。兵六さんのよりはるかに安物らしい。草も少なく柄も細い。なぜともなく兵六さんはほっとして男の顔をみた。しかし雑貨屋はなかなかの精力家らしくその呼び声はみずみずしく、女相手の商売がらかあいきょうにみちていた。

――ええ、毎度ありがとうございます。荒物からかなもの、化粧品から雑貨、何から何まで市価より一割安から半値まで、本日の元値売りは十円のライオン歯みがきが二つで十五円、はたきに灰ふるい、タワシにおさいばし、つめきりせんぬき渋うちわ、お玉じゃくしに庖丁さし、どれがいくらこれがいくらといわずみんな十