Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
在浦安町
二十年も前の「種」を繰返していた、哀れな旅人たちよ。さて寝よう、余は最近また居を移す筈である、佳き夢があるように。(二五八八、一〇、二八)
在浦安町(船宿葛西の二階にて)
予は居を移した。舟宿の二階である。今度は全く独りだ、落着いて為事が出来るだろうと思う。今は大変に疲れている、併し、浴後の暢んびりした、甘い倦怠が快く全身を擽っている。さあ為事だ為事だ。(二五八八、一一、一)
「田沼意次父子の悲劇」全六幕、カアテン明く。(一一、二、午前九時)
今日は東京へ行ってシトロウハイムの「ウェッディング・マアチ」を観た。純粋の自然主義シネマ。シトロウハイムも老いた、林檎の花の散る下の恋などは甘いも甘いも論にならぬ。ただ幕明きの老公爵夫婦のベッド・ルウムの描写は素晴しかった。午後から雨になった。「田沼」数枚書いた、いよいよ此方のものらしい。万歳。夜に入ってから、新しく髪を結った、家の娘「お清」と家婢「お貞」とが盆踊唄を見せて呉れと云って予の部屋を訪ねて来た。お貞は亢奮してどぎまぎしていた。「ウェッディング・マアチ」の一場面、少女がニッキイと関係した後で幻覚を見て、「オ・アイアン・マン」