Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
二五八九年三月二十一日
夜が明けたら東京へ行く。(一五)
沙魚と鮎並を買って、それで酒を飲んだ。うまかった。沙魚は丁度懐卵期で、卵も凡ぼ熟しかかっていたが、それでもうまかった。晩に高梨を訪ねた。今は午前二時、明日から「弘高」を一気に為上げる積り、うまくいって呉れるように。それから小説も書く。今日石井信次から通信があった。直ぐに返信して置いた。康子夫人は昼だけ床を離れている。と。(一六)
吾が第一と第二の母上は忌日。
最後の晩餐。(二五八九、三、二〇)
二五八九年三月二十一日(在浦安町)
昨日から頓に春暖が増した。昨日は長と久と三人で堰へ雑魚を掬いに行った。鮒とやなぎとおかめを取った。今日それを煮ている。「裸婦」書き始めた。(三、二二)
子供達と雑魚を掬い、また蓮田でどじょうのめ掘りなどをした。どじょうは味噌汁にして喰った。「裸婦」書いている。今日まで三年の間余は為事を援け余と苦心を分って来たペンが紛失した。余はがっかりした。今日は書きにくい真鍮のペンで「裸婦」十五枚程書いた。昨日はばかに暖かくて、日中は汗を覚える程だったが、今日はまた寒い。炭が無くなった。今日は炊事が出来ないので食パンを買ってそれで済ました。