Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
「江戸川亭」の肥えた女が、蒸汽のエンジナ大久保君と世帯を持った。別に何も考えなかった。父に手紙を出した。昼間川沿いの土堤を歩いた。土堤はもうすっかり春だ。空も明るい。雲も軽い。風は末だ冷たいが、でももう直温かくなるだろう。しっかりやろうぞ。是から酒をのんで寝る。元気をつけるのだ。今は午前三時半である。(四、三)
行き詰った。今日は何も為なかった。心は塞がれている。昼間べか舟で「長」と妙見島へ渡り、土筆んぼを摘んだ。柳も折って来た。慰まない。寝よう。(四、四)
土筆を灰水に一夜漬けてあくを抜き、塩一つまみの熱湯で茹で、砂糖味噌にまぶして喰べた。〔うすき芳香あり。〕今日は「長」とのびるをとりに行った。小さい奴をしこたま採って来た。あした喰べる。今日は何もしなかった。「裸婦」十八回より二十四回まで七回分約二十五枚を抹殺した。あしたから書き直しにかかる。うまく行ってくれるように。石井信次から手紙、「通天閣」を教示して来たもの。午後からべか舟を漕いだ。春暖、風やや寒く、蘆芽をいだし初む。鏡花を読み了えた〔改造社版日本文学全集ノ内〕。益するところがあった。是も他山の石。