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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

塚田巡査も此の解釈には苦んだ。

「若し之が生きていたらなあ。」と、呟く者もあった。実際、之が生きていたら、人か猿かの区別が付くかも知れぬ。万一、彼が人間の詞を幾許か解するとすれば、訊問の結果、どんな有益な発見が無いとも限らぬ。

「そうだ。此の機会に乗じて奴等を生捕って与ろう。」

塚田巡査は野心に富んでいた。又、仮い野心が無いにしても、人間に対して屡々危害を加える山※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)の如きものを、唯見逃して置くという法は無い。殊に昨夜の身元知れざる惨殺屍体と云い、今日の安行殺害事件と云い、何れも※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)に関係があるらしく思われるのであるから、警官の職分として、唯見逃しては置かれぬ。巡査は再び窟に入って、穴居の※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)を捕獲すべく決心したのも無理ではなかった。

巡査の決心と勇気とに励まされ、これに又幾分の好奇心も交って、数名の若者は其後に続いた。七兵衛等は後に残って、生死不分明の市郎と三個の屍体とを厳重に守っていた。

松明を把ったる巡査と他数名の勇者は、頼光の四天王が大江山へ入ったような態度で、再び窟へ引返した。