Japanische Klassiker mit Furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme
画工と幽霊
千八百八十四年、英国倫敦発刊の某雑誌に「最も奇なる、実に驚くべき怪談」と題して、頗る小説的の一種の妖怪談を掲載し、この世界の上には人間の想像すべからざる秘密又は不思議が存在しているに相違ない、これが即ち其の最も信ずべき有力の証拠であると称して、その妖怪を実地に見届けた本人(画工エリック)の談話を其のまま筆記してある。原文は余ほど長いものであるから、今その要を摘んで左に紹介する。で、その中に私とあるのは、即ち其の目撃者たる画工自身の事だ。
今年の七月下旬、私は某友人の紹介で、貴族エル何某の別荘へ避暑かたがた遊びに行った事がある、その別荘は倫敦の街から九哩ばかり距れた所にあるが、中々手広い立派な邸宅で、何さま由緒ある貴族の別荘らしく見えた。で、私が名刺を出して来意を通じると、別荘の番人が取あえず私を奥へ案内して、「あなたが御出の事は已に主人の方から沙汰がございました、就ましては此の通りの田舎でございますが、悠々御逗留なすって下さいまし」と、大層鄭重に接って呉れたので、私も非常に満足して、主人公はお出になっているのかと尋ねると、「イエまだお出にはなりませんが、当月末にはお出なさるに違ありません」