Japanische Klassiker mit Furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme
唯ここに残っているのは、重傷に苦める彼の坑夫体の男一人である。これに就て厳重に詮議するより他はないが、何分にも生命危篤という重体であるから、手の着様が無い。
昨夜村境で発見した惨殺死体は、面の皮を剥がれているので何者か判らぬ。この男も言語不通であるから何者か未だ判らぬ。仮い被害者は誰にもあれ、其の加害者は何れも※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)であると断定して了えば、無造作に解釈は着くのであるが、※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)以外にも何等かの因縁があるらしく感じられた。而して又、彼の惨殺死体と此の負傷者との間には、何か眼に見えぬ糸が繋がっている様にも感じられた。が、それは単に「感じられる」と云うに過ぎないので、巡査にも其理屈は到底説明し得られなかった。
負傷者は容易に死なず、医師の説に依れば幾分か持直した気味だと云う。巡査は拠ろなく手を束ねて、其の快癒に向うのを待つ中に、四五日は徒爾に過ぎた。
虎ヶ窟を中心として起れる此の奇怪なる殺傷事件は、忽ち飛騨一国に噂が拡まって、更に隣国をも驚かした。明治の世の中に※(「けものへん+操のつくり」