Japanische Klassiker mit Furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme
、第4水準2-80-51)を恐るる筈は無いのだ。けれども、先祖の歴史を委しく知らぬ我々が、何百年の後、不意に山奥で異形の者に出逢うと、何か一種の魔者であるかの様に考えられて、跡をも見ずして逃帰るという事になる。又、彼等は先祖代々深山幽谷に棲んでいるから、山坂を駆歩くことは普通の人間よりも素捷いであろうし、腕力も亦強いかも知れない。随って種々の臆説が甲から乙へと附会されて、何だか神秘的の色彩を帯びた怪談が伝えられる様になって了ったのだ、要するに※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)は、人間が漸次に退化して所謂猿人に近くなったものだと思えば可い。」
忠一が息も吐かずに弁じるのを、市郎は徐に遮った。
「まあ、待ち給え。君の議論も一通りは解ったよ。けれども、長い年月の中には、何うか云う機会で※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)を生捕る事もありそうなものだ。若し生捕って調べたらば、総ての疑問は疾うに解決されている筈だ。日本にも昔から種々の冒険者もあれば、勇士もある。誰か其の※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)を生捕るとか退治するとか云う人もありそうなものだったが……。