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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

忠一の研究談は尽る所を知らなかった。人々も耳を澄していた。

「何でも西暦千七百二十年頃の事だ。プットバリーの講師にレヴェレンド・シメオン・ピジョンと云う人があった。この人の邸で屡々家禽を何者にか盗まれる。土地の者は之をピキシーと云う怪物の仕業だと昔から唱えていたが、講師は之を信じなかった。で、暗い晩に鶏小舎の蔭に隠れて待っていると、例の如く午前一時頃に何者か忍んで来た。何でも小児のような奴であった。講師は不意に飛び出して取押えようとすると、賊は刃物を振廻して激しく抵抗した。何しろ、其奴の正体を見届けようと思って、講師は先ず燐寸を擦付けると、対手は俄に刃物を投り出して、両手で顔を隠して了った。」

「むむ。」と、市郎も思わず蒲団から乗出した。彼も※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)に対して、ピジョン氏と同じような経験を有っているからであった。

「そこで難なく取押えて、貴様は何者だと問うたが、賊は何とも返事を為ない。兎も角も家の中まで引擦って行こうとしたが、燐寸の火が消えると共に、対手は再び強くなって、講師を突き退けて何処へか逃げて行って了った。