Japanische Klassiker mit Furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme
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青年乙 今の話の様子じゃあ、つうちゃんはそれらしい男を見たんだろう。
おつや ええ、見ましたよ。山づたいに箱根へまわると云って、たった今ここを出て行ったんだから、まだ遠くは行かないでしょうよ。
青年甲 重さん、ほんとうかい。
重兵衛 (仕方なしに。)むむ、そうだ。
おつや (亢奮して。)パチンコなんぞを振りまわして、むやみに女を撃ち殺すなんて、そんな乱暴な奴は早く取ッつかまえて遣る方がいいわ。逃がして仕舞うといけないから、直ぐに追っかけてお出でなさいよ。さあ、早くおいでなさいよ。
青年甲 じゃあ、行こう。
青年乙 むむ。行こう。
(甲乙は行こうとする時、奥のかたにてピストルの音きこゆ。人々は顔をみあわせる。)
青年甲 あ、ピストルだ。
青年乙 いよいよあいつに違いないぞ。
(甲乙は外へ出て、上のかたの奥へ走り去る。おつやは入口から見送る。つづいてピストルの音。おつやは慌てて戸をしめる。)
おつや あら、また撃った……。どこに隠していたか知らないが、あの人がパチンコなんぞを持っていようとは思わなかったが……。
重兵衛 むむ。おれも気が注かなかった。いや、それよりも……。