Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lee 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N1. Toca una palabra para ver el significado.

N1 · avanzado · kanji y kana modernos · 325.249 caracteres · 653 pantallas

Aozora Bunko

二

それをまた討って、敵の雪崩れに乗じて、荊州まで攻め入れば、荊州に入るにも入りやすく、この辺の地勢や要害は味方の経験ずみですから二度でも三度でも、破るに難いことはありますまい」

と、江夏を囮として劉表を誘うという一計を案出して語った。

「至極、妙だ」

孫権も、賛成して、占領地はすべて放棄するに決し、総軍、凱歌を兵船に盛って、きれいに呉の本国へ還ってしまった。

さてまた。

檻車にほうり込まれて、さきに呉へ護送されていた黄祖の臣――大将蘇飛は、呉の総軍が、凱旋してきたと人づてに聞いて、「そうだ、以前、自分が甘寧を助けてやったこともあるから……甘寧に頼んでみたら、或いは助命の策を講じてくれるかもしれない」と、ふと旧誼を思い出し、書面を書いて、ひそかにその手渡しを人に頼んだ。

二

凱旋の直後、孫権は父兄の墳墓へ詣って、こんどの勝軍を報告した。

そして功臣と共に、その後で宴を張っていると、

「折入って、お願いがあります」と、甘寧が、彼の足もとに、ひざまずいた。

「改まって、何だ?」と、孫権が訊くと、

「てまえの寸功に恩賞を賜わるかわりとして、蘇飛の一命をお助けください。