Clásicos japoneses con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lee 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.778 caracteres · 82 pantallas
二月二十日
又、一彰氏と母上とで、母親のやったりとったりを始めたのだ。
昨夜、三時すぎに眠ったのに早く起き、十二時少しすぎ青山にかえる。もう春江、国男来て居、ベートウヴェンのシムフォニー No. 7, op 92. と No. 3, op 55 (Eroica) のスコーアと、菫の花束とをお土産にくれる。英男も来てから、出かけ竹葉にゆき、後銀座を歩いて資生堂により、六時前かえる。皆満足し自分も仕事のことを考え考えたのしみ、うれしかった。野上さんから木曜日に尾上と云う師匠の謡をきくことに招かれた。丁度私の手紙と行き違い。二人とも能のことを云ったのは面白い。夜、譜をよんで見、ヴェートウヴェンが、ワグナーとは違い、実にアリフレた単純な音を、しかも強く真情に充ち、独自な力で活かして居るのに感じた。二重和音で四分音符ドと♭ミという音など。
二月二十日 水 晴
基ちゃん、22に姫路にゆくと云って来る。午後すっかりつぶして話しし、引力のことや、重力加速度のことで面白いことを話した。浜中氏、ヨコハマに行き、三時十分前ごろかえり、玄関に居たままきものをトランクにつめて、飯田町駅にかけつける。