Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lee 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N1. Toca una palabra para ver el significado.

N1 · avanzado · kanji y kana modernos · 371.916 caracteres · 744 pantallas

Aozora Bunko

誰かと見れば、魏延である。序戦の勝敗は大局に影響する。なんぞ老将の手を借らんやと、魏延は気を吐いて、切に自身先鋒たらんことを希った。

「これは異な仰せかな」

と、老黄忠も黙っていない。

「ご辺が魁の功名をねがわるるはご随意だが、この黄忠を無用のごとくいわるるは聞きずてならん。何故、此方には勤まらぬといわれるか」

詰め寄ると、魏延、

「あらためて申すまでもない。老いては血気弱く、あなたばかりではなく、誰にせよ、強敵を破るはまず難しいというのが常識であろう」

「お黙りなさい。老骨は必ず若い者に敵せぬという定則はない。むしろご辺のように、ただ若きにのみたのむ者こそ危ないといわねばなるまい」

「お年寄とゆるして程よく答えておれば口幅ったい広言。しからばいま君前において、いずれの志力腕力が秀でておるか勝負に及ばん。黄忠どの、起てっ」

「おう、否みはいたさぬ」

と、黄忠も階をおり、魏延も堂をおりて、すんでに、若虎老龍が戈をとって闘おうとする様子に、玄徳は驚いて堂上から一喝に制した。

「ふたりとも控えぬか。ここに私闘を演じてわが軍に何の利があるぞ。敵を前に両名とも大人げない争い。