Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lee 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N1. Toca una palabra para ver el significado.
N1 · avanzado · kanji y kana modernos · 371.916 caracteres · 744 pantallas
陣前公用の美酒
一
その曹操も管輅の卜にはひどく、傾倒もし、感謝もしていたらしく、
「実に、よくあたった。実に汝の予言に従わず、予が漢中に遠征していたら、大事はもっと大事と化し、それこそ一夜に消せない火の災いとなっていたろう。――褒美をやる。管輅、何なりと望め」と、いった。
すると、管輅は、
「私には、火を防ぐ力も、水を支える力もありません。大王が都にとどまったのも天の定数です。許都の乱も約束事です。また私が大王に見出されて、予言申し上げたのも、おそらく天意でしたろう。こう考えると、私が大王から恩爵をいただく理由はちっともない。拝謝いたします。ご褒美の儀はごかんべん下さい」
どうしても彼はそれを受けなかった。
陣前公用の美酒
一
四川の巴西、下弁地方は、いまやみなぎる戦気に、雲は風をはらみ、鳥獣も声をひそめていた。
魏兵五万は、漢中から積極的に蜀の境へ出、その辺の嶮岨に、霧のごとく密集して、
「寸土も侵させるか」と、物々しくも嘯いていた。
正面の敵は、馬超だった。――馬超は下弁方面に、張飛は巴西から漢中をうかがって来たのだ。
そして、魏のほうの総大将は曹洪、その下に張、兵力と装備においては、圧倒的に、魏のほうが優れてみえる。