Clásicos japoneses con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lee 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.479 caracteres · 394 pantallas
意外の客
意外の客
バタバタと武器蔵へ走って来たのは、ほかならぬ娘の君尾であった。
「お父様! お父様!」と嬉しそうに、「あの、お客様でございますの、山で目つけたお客様。江戸のお方でお旗本、そして剣道は柳生流、お若くてりりしくて立派な方。霞ヶ浦へおいでの途次、この里の噂をお聞きになり、見物に参られたそうでございますの。客間においででございます。早く早くお逢いなさりませ。助太刀をなされてくださるそうで、ええええ妾がおたのみしましたのよ」こういうとまるで子供のように、銅兵衛の袖を引っ張った。
驚いたのは銅兵衛で、「これこれ娘、どうしたのだ。袖がもげる。まあ待ってくれ」それからちょっと考えたが、「不思議だな、合点がゆかぬ。こんな場合に見知らぬ武士が、戦の助太刀しようなどと入り込んで来るとは受け取れない。……楠右衛門どん!」と呼びかけた。
「おい」と副頭領の楠右衛門、五十年輩のたくましい顔を、銅兵衛の方へ振り向ける。
「お前さんはどう思うね?」
「さあ」と眉を顰めたが、「奴らの間者じゃアあるまいかな」
「何をいうんだよ、馬鹿楠右衛門!」君尾遠くからぶつ真似をした。「そんな人品とは違うのよ。