Clásicos japoneses con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lee 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.479 caracteres · 394 pantallas
木地師の道中
例の調子で、イスラエルのお町。
「ワーッ、いけねえ、もうコレだ。何かというとおどすんですね」
「それがさ、妾におどされるのが、お前にはひどくうれしそうじゃアないか」
「またあねごときた日には、あっしをおどかすのがうれしそうですねえ」
「おどかされっぷりがいいからさ」
「ところであねごはおどしっぷりがいいや。どっちみちあねごと二人っきりだ。今度の旅行は楽しみさ。口説くかな、その辺で」
「口説かれたいね、袴様に」
「あッ、なるほど、そうでしたねえ。袴様を探しに行くんでしたねえ、木地師のあとを追っかけてさ。にわかに楽しくなくなっちゃった」
袴広太郎を探すべく、木地師のあとを追っかけて、二人は信濃へ行くのらしいが、はたして木地師の一隊は、信濃方面へ入り込んだかしら?
さようこの頃、木地師の一隊、笹子峠の辺を歩いていた。
木地師の道中
海抜一千一百尺、ここは笹子の山道である。一隊の人数が歩いている。火事場頭巾のような風変りの頭巾、縞の筒袖山袴、手に小鎌を持っている。すなわち木地師の一隊である。先頭に立ったは将右衛門、つづいて二挺の駕籠が行く。その駕籠の戸が開いている。一つの駕籠にはお京様、もう一つの駕籠には袴広太郎、のどかな顔をして乗っている。