Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lee 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 139.230 caracteres · 280 pantallas

Aozora Bunko

「あ、こいつだ」

ガラッ八は平次の慧眼にお辞儀をしてしまいました。

その晩のうちにお夏を浪人大井半之助に手渡してその保護に委ね、千住から和助の倅清次郎を救い出して、留守を預かるお房に引渡し、平次とガラッ八は尾久を去ることになったのです。

*

「親分、あの浪人者は喜んでいましたぜ」

帰る路々、ガラッ八はまた絵解きの緒口をつくるのでした。

「お房も喜んでいるだろうよ」

平次は別の事を考えている様子です。

「清水和助は、何だって与三松なんかに強請られたんでしょう」

ガラッ八にはまだ何にも解ってはいなかったのです。

「お夏を与三松に誘拐させたのさ」

「ヘエ――」

「こうだよ、詳しく話そう。和助はお夏の父親の石崎金次と一緒によからぬ事をして金を溜めたが、悪事が露見しそうになって、今から三年前、与三松の手を借りて石崎金次を殺し、自殺と見せかけてお上の目を誤魔化した――それはいずれお白洲で解ることだが。その後、自分の殺した石崎金次の娘お夏を引取って、罪ほろぼしの心算で養っていると、あの通りの縹緻だから、倅の清次郎が夢中になった。これは我儘いっぱいに育った馬鹿息子で、なんとしても親の言うことを聴かない」