Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lee 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N1. Toca una palabra para ver el significado.

N1 · avanzado · kanji y kana modernos · 325.249 caracteres · 653 pantallas

Aozora Bunko

ひとたび眠る如く消されていた相府の閣廊廻廊の万燈は、煌々と昼のように眠りをさました。

馬騰の飛檄に依って、関西の兵や近くの軍馬は、続々、許都へさして動きつつあった。馬騰は書をもって曹操に、

「はや発向の準備もなり、近日勢揃い仕りますれば、その節は都門にお馬を立てられ、親しくご閲兵の上、征途に上る将士にたいし、一言のご激励ねがわしゅう存ずる」との旨を告げてきた。

曹操は、奥歯に苦笑を噛みしめながら、口のうちで罵った。

「たれがそんな罠にかかるか」

そして直ちに、密車二隊を奔らせ、一手は黄奎を捕縛し、一手は馬騰の家を襲って、即座に二人を召捕ってこさせた。

相府の白洲で、黄奎の顔をちらと見ると、馬騰は、口を裂き、牙をむいて、

「この腐れ儒者め! 何とてかかる大事を口外したかっ。ああ、止んぬる哉、天も漢朝を捨て給うと見えたり。二度まで計って二度まで未然にやぶれ去るとは」

曹操は、指をさして、その狂態を笑い、武士に命じて、一刃の下にその首を刎ねた。

黄奎も首を打たれた。――また、馬騰の拉致されたあと、大勢の密軍兵は、捕吏とともに、馬騰の邸を四面から焼きたてて、内から逃げ転び悲しみまどい、阿鼻叫喚をあげて、溢れ出て来る家臣、老幼、下の召使の男女などことごとく捕えて、或いは首を切り、或いは市に曝し、惨状、無残、目をおおわ