Clásicos japoneses con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lee 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.479 caracteres · 394 pantallas
そいつにぶつかったというものさ」紀州頼宣こんな調子に、淡々として話し出した。「俺はな、最近まで野心家だった。目を付けたのがキリシタン宗徒さ。神のためならどんなことでもする! その熱烈の信仰ぶり! よしよしそいつを利用してやろう! で、様子をうかがったものさ。一人の傑物が現われた、イマニエルというスペイン僧だ。そこで早速手なずけたものさ。そいつの娘を側室にし、その代わり千代田の絵図面を、そのイマニエルにくれてやった。きゃつそいつを望んだからな。その娘の名をイサベラといった。そりゃア実際美人だった。肌なんかたいしたものだったよ。そこでわしはメチャメチャに愛した。ところがここに困ったことは、そのイサベラめ神の僕でな、わしを改宗させようとしたものさ。わしは改宗しなかったよ。そんな必要がなかったからさ。わしに必要なのは宗教ではなくて、キリシタン宗徒の団結心だったからな。それでとうとうイサベラめは、ひどく煩悶をして暇を取って帰った。子供があったっけ、町姫というな。そいつも連れて行ってしまった。惜しかったがどうも仕方がなかった。その後イサベラめは原の城で、殉難したということだ。