Clásicos japoneses con furigana
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あおいはらふじんのたいつり
垢石釣游記
佐藤 垢石
Lee 垢石釣游記 (あおいはらふじんのたいつり) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 46.298 caracteres · 100 pantallas
二
土用に入らなければ鈎に掛らない。どうした訳だろう。餌が適当でないのだろうか、釣法が下手なのだろうか、それとも釣場の選定を誤って居るのだろうか。
荒川は赤羽橋附近で、江戸川では松戸附近で六月に入れば鈎を追うが、利根の本流も土用に入らなければ本当の季節とはいえない。
そうすると、五月初旬から七月中旬過ぎまで三ヶ月近い日柄を、鱸の奴、何処にどうして居るのだろう。水温十二、三度の頃遡上をはじめるが、その頃でも餌を食わないでは居まい。ところが水温が二十四、五度に昇った暑中に入らなければ、人間が提供した餌は食わないというのだから、実にえこじの奴ではある。
鱸釣専門の遊漁家に、「河の水温と鱸釣について」とでもいう研究を、是非やって頂き度いと思う。
二
八月下旬頃利根川に出水があった時、銚子口から六十里上流の前橋附近で投網を打つと、ザラ場でセイゴが入る。秋江戸前で釣れる出来の小鱸より小さい五、六寸位のものである。松濤園裏の酒匂川の川口で七月下旬の上潮で釣れる定来のセイゴと同じ形である。
前橋附近の人達は、海の魚がここ迄来ようとは思わないから、鰓蓋に髪剃がついて居たり、背鰭に針があったりして、馬鹿に物騒な魚が網に入るものだと驚くのである。