Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あおいはらふじんのたいつり
垢石釣游記
佐藤 垢石
Lee 垢石釣游記 (あおいはらふじんのたいつり) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 46.298 caracteres · 100 pantallas
遠いところでは北氷洋の鯨もくるらしい。また、カナダ方面の鯨もアリューシャン列島の方をまわってここへくる。南洋の鯨群も混っている。鯨は速力が早いから、北極やカナダ方面からここへくるといったところで、我々が東京から横浜へ散歩に行く位にしか当っていないだろう。
鯨のうち寝ざめの悪いのは抹香鯨だ。抹香鯨の群を発見すると、そのうちの一番大きいのから撃ち殺すのだが、大きいのに銛を撃ち込むと、連れ添う雌鯨だか子供だか知れないけれど、体の小さい五、六頭の鯨がその銛を撃たれた大鯨のまわりへ集まってきて、頭を瀕死の大鯨の上へ乗せ徘徊して立ち去らないのは痛ましい。いかに商売とはいえ、こんな情景を見ると殺生をするものじゃない、と思うこともある――。
――だが、百尺にも近い白長鬚鯨の巨体に、一発ドンと銛を命中したときの気持は、快絶といおうか、壮絶というか、ほんとうに捕鯨業の冥利をしみじみ感ずる――その話のさい中
見えたっ!
送話管から、クロス・ネストの水夫長の声が響いたのだ。時計を見ると、十時五十五分。続いて、鯨群は非常に近いと報告がある。
フルスピード!
船は、高い波を白く切って真っ直ぐに走るのだ。